ゲームボタン(OBSAT-60UMQ)をテスト

アーケードゲーム機でよく使用されるゲームボタンのメーカーである三和電子から他とは違うタイプが出ていたので試してみました。正式な型番はOBSAT-60UMQ-G-HSW-12Vで筆者購入時の価格は2750円でした。

三和電子のこのような大きなボタンは裏側にオムロンのマイクロスイッチ(V-10-1A4)とウエッジ球が実装され、結構大きいために何らかの機器に組み込む場合は必然と大きくなってしまう。しかしこのボタンは無接点スイッチとLEDの基板によりコンパクトな形状となっている。しかもZHコネクタによって組立作業にも配慮されている。

試した回路、基板は下の写真のとおり。回路図は無く、ユニバーサルに適当に配線しています。試作は修正することも多いので片面に部品も配線も行っています。抵抗やコンデンサは基本的にチップを使っています。
ピンヘッダやすずメッキ線に色を塗っていますがATX電源の規格に準拠しており、黄色が12V、赤が5V、黒がグランド、白が信号線としています。

このタイプのボタンは12V用しかなく、電源には12Vが必要となります。さらに接続するマイコンの信号用に5V又は3.3Vなどのレギュレータが必要になります。
LEDの制御にはマイコンの信号電圧と電流の関係でフォトカプラを入れています。今は亡きTLP-521が手元にありましたので使用しています。コレクタ電流値がギリなので少し気になりますが・・・。
右側のSW OUTはプルアップしていますので待機でHI、押してLOWとなります。LED INはHIで消灯、LOWで点灯となります。

LEDには定電流ダイオード?が入っているので直接12Vかけても大丈夫です。点灯させてみたところウエッジ電球のタイプと比較すると少し暗い感じで実際に使用するには5V回路にする点も含めて基板を改造したほうがよさそうでした。

気になるスイッチ部分ですがフォトインタラプタを使用しているので無接点スイッチで接触不良の心配が軽減できます。そもそもこれ以外のモデルで使用されているマイクロスイッチはオムロンの資料で電気的耐久性が30万回と書かれており、かつ1分間に30回と記載されています。ゲーム用としてのボタンのスイッチ部分としては少々性能不足に思いますがこのモデルは無接点ですのでこちらのほうが耐久性は期待できます。三和電子の資料では電気的耐久性1000万回以上と記載されています。

また、通常スイッチ回路にはチャタリング防止として10μFのコンデンサを入れたりしますがその点は無接点なので不要です。

無意識に押したときのオシロとなりますが、約0.1msecとなっています。が、押す速度に依存しますので連打した場合はもちろんさらに短くなりますし、ゆっくり押すと傾斜がなだらかになってしまいますので手の震えが秒妙にある場合などを想定すると可能性は低いですがマイコン側ではチャタリングとなってしまう可能性はあります。

また、スイッチ部分には0.1mA程度流さないと接触不良を起こす可能性もあるが非接触であればその点も心配は不要と思われる。

まとめとして、下記の特徴があげられる。

良い点

・高耐久
・奥行きが短い
・ZHコネクタを採用
・見た目が以前からの物と変わらない

よくなかった点

・LEDが少々暗い
・クリック感が無い(スイッチのクリック感は客先によっては重要視される)
・12Vしかない

以上の点で設計上での置き換えは進めたいと考えるものの、少し注意しながらの置き換えが望ましいと思われる。