2020年9月のことである。
いつの間にか慢性的に2年ほど使用しているPCのパフォーマンスが低下していることに気が付いた。ファイルを整理していても比較的軽い図面を修正していても使用時間半分程度の割合で常にカクカクしている。ブラウザがなかなか起動されない現象やマウスが2秒間フリーズするなどの減少もあり、ついにハードウェアが壊れ始めたかと模索し始めた。
ハードウェアのスペックは低くはなく、新規で用意しても自分の使い方では同じ状況に遭遇する可能性も高いと思い、問題解決に時間をかけて対応することとした。
ちなみにWindowsのバージョンは1909、OSビルドは18363.1139。
ストレージやメモリーの検査を行い、電源ユニットの交換なども対応したが変わらず、ハードウェアが原因とは考えにくい状況に至った。
そういえば先日Windowsのアップデートや不要なソフトの削除など定期的なメンテナンスを行ったのをふと思い出し、それからパフォーマンスの低下が起こったのではないかと模索し始める。
日常的に使用している時からタスクマネージャに出てくるWindowsDefenderSmartScreenというのが気になっていて、数日間常時表示させてちょくちょくCPU占有率を観察していた。パフォーマンス低下を感じているときは大体20%ぐらいを占有しており、見てのとおり高負荷となりそうなアプリは起動していない。
上記のプロセスの時にパフォーマンスを見てみると1コアを完全に使い切っており、パフォーマンスが悪いのも納得できる。
ブラウザすら起動していないのにパソコンを使用しているときの半分ぐらいの時間がこの状況になるのは、使い物にならないともいえる。
DefenderSmartScreenというのは何なのか?ぼんやりとは名前から察知できるが具体的にどのようなことを行っていて停止してもよいものか?設定は無いのか?などを調べてみるとどうやら悪意あるサイトからのファイルに対し、保護する事を行っているらしい。ちなみにカスペルスキーを入れてもDefenderSmartScreenは停止せず意図的に停止させなければパフォーマンス低下は解決できなかった。
WindowsnDefenderSmartScreenの設定先はOSの「設定」-「更新とセキュリティ」-「Windowsセキュリティ」-「アプリとブラウザーの制御(アプリとブラウザーコントロール)」を開き、「アプリとファイルの確認」を「オフ」にすることで解決した。
右の画像はデフォルト時
上でも書いたがウィルス対策ソフトを入れ替えてもこの機能は停止できず、意図的にここでオフにしなければパフォーマンス低下は解決できませんでした。
右の画像はオフ設定後
設定後すぐには改善されず、再起動する必要がある。
DefenderSmartScreenをオフにし、再起動して数分後にはアクセスも落ち着き、タスクマネージャではバックグラウンドで2桁のCPU占有率は見られなくなった。
パフォーマンスを見てもこの通り。何も起動しなければ静寂そのものである。
DefenderSmartScreenをオフにすることでパフォーマンスは改善はされた。しかしその機能は別のアプリで代用できないか?不要なのかという点が懸念として残る。
ブラウザを使用したWebサイトからの保護に関してはChromeにお任せするとして、他のアプリによるWebからの保護に関してはファイアーウォールなどのリアルタイムスキャンにお任せすることとし、様子見することとした。
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