使い方といってもマスター側マイコンではスイッチの処理は何も行っておらず、電源を入れる以外のことは何もできない。ただLCDに表示されるスレーブ側マイコンの状況を確認するだけにとどまる。
一方、スレーブ側マイコンはマスター側マイコンのソースコードに書かれたスレーブ側マイコンの指定に合わせて設定する必要がある。
スレーブ側マイコンで行う設定は2点で、入力用なのか出力用なのかという項目と、アドレスが1~8のいずれにするかという項目のみ。
設定方法はスレーブ側マイコンのエンターキー(ピン番号:RA0をLow)を押しながら電源を入れると設定モードで起動する。
起動直後で入力または出力の設定となり、「+(ピン番号:RA3)」と「-(ピン番号:RA4)」を押すことで変更となる。確定はエンターキーで押すとアドレスの設定に移行する。続けて「+」と「-」でアドレスを変更し、エンターキーを押すと入力・出力に戻り、同時に設定内容が保存される。
再起動することによって先ほど行った設定で稼働し、LCDを接続していれば設定内容が確認できる。設定が完了すると通常運用時には使用しないため、LCDとスイッチは取り外してOK。その際にはスイッチ入力となるRA0~RA3はプルアップする必要がある。
各スレーブ側マイコンの設定が完了すれば分岐基板、マスター側マイコンとも接続し、スイッチの入力が出力側にすべて反映されるか確認できれば配線も含め問題ない事が確認完了となる。
サンプルソフトによる配線が確認できればそこからが実際の用途に合わせた作り込みとなります。ソフトウェア編で説明したようにメインループの作り込みにより、多くのスイッチやLEDの制御に展開することができ、こんなチープなマイコンでも一段と守備範囲が広がります。
このライブラリが多くの方に活かされると幸いです。
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